『DREAM WORK PLACE』

ロブ・ゴーフィー、ガレス・ジョーンズ

インターネット社会の発展とともに、今企業に突き付けられている課題それはおそらく「透明性」であり、顧客や従業員がその企業と関わる「意義」でしょう。評判を重んじる社会では、自分が誰を支持しているか、どこで購入しているかが、極めて重要だからです。どんなに素晴らしい商品を作っていても、従業員にとって劣悪な労働環境であればバッシングされます。逆にどんなに素晴らしいマネジメントが行われていても、提供しているものが粗悪であれば、やはりバッシングされるでしょう。

だからこそ、これからの組織は、働き手にとっても、買い手にとっても「夢の組織」でなければならない。どうすればテーマである「DREAM WORK PLACE」が創れるのか、その秘訣を、「DREAMS」の6要素で説明

Difference(違い)
Radical honesty(徹底的に正直であること)
Extra value(特別な価値)
Authenticity(本物であること)
Meaning(意義)
Simple rule(シンプルなルール)

夢の職場の条件とは何か、実現するためにリーダーが成すべきことは何なのか

「DREAMS」
〇違い(Difference)──「ありのままでいられる場所、他者とは違う自分のあり方や物の見方を表現できる場所で働きたい」
〇徹底的に正直であること(Radical honesty)──「今実際に 起こっていることを知りたい」
〇特別な価値(Extra value)──「私の強みを大きく伸ばしてく れて、私自身と私個人の成長に特別な価値を付加してくれる組織で働きたい」
〇本物であること(Authenticity)──「誇りに思える組織、良い と思えることを本当に支持しているような組織で働きたい」
〇意義(Meaning)──「毎日の仕事を意義あるものにしたい」
〇シンプルなルール(Simple rule)──「バカげたルールや、一部の人だけに適用されて他の人には当てはまらないようなルールに邪魔されたくない」

「本物の」職場では社員がありのままでいられる有能な組織には、社員の幅広い違いを「活用する」意志と能力がある
彼らは「顧客体験」を、単なる経済交流の手段から、もっと個人的な交流に昇華させているのだ
従来型の組織の多くは、リーダーの役割につくまでにあまりにも時間がかかりすぎる。優秀なリーダー育成ができるかどうかは、早期から豊かで多様な経験をさせられるかどうかにかかっているのだ

企業秘密という旧世界はもう終わった
未来のベストカンパニーは、当然のこととして「正直であること」と「オープンであること」を実践する
「本物の」組織は、社員から絶え間なく価値を搾り取るのではなく、社員に「特別な(Extra)」価値を付加する
すべての社員を、本人の想像以上の水準にまで育て上げるのだ
三つの区分とは、技術的スキル、概念的スキル、ヒューマンスキル
人は何かをはっきりと支持している組織で働きたいと思うものだ
価値観に命を吹き込むもうひとつの方法は、徹底して基準を順守することである

「人間が互いを大切にすることに深い理由を与えない体制は、その正当性を長く維持することはできない」(リチャード・セネット)

アルコール、除菌、マスクの仲間の勉強塾より