『部下がついてくる、動いてくれる リーダーの教科書』

室井俊男

『プライドにかけて、メンバーとチームと自分のために断固としてそれをやり抜く』と心に決めて、それを何度も言葉にしながら行動することです。
その繰り返しが、あなたにリーダーとしての底力と風格を与えます

迷ったときには、10年後にその決断がどう評価されるか10年前ならどう受け入れられたかを考えてみればよい。───鈴木治雄(元昭和電工会長)

ビジョンは退屈なものではだめ。船を建造するとは、人を集め、木材を用意し、人に個々の作業を割り当てることではなく、
大海原を目指すという目的を与えることだ。───カルロス・ゴーン(日産自動車社長兼CEO)

メンバーがこのリーダーと共に歩んでいきたいという関係作りには、徳があることが大事なのですね。
そこでまずは、「感謝」の心を持ってメンバーに接してください。何を言うにも、何をするにも、メンバーに「感謝」の心が持てたら、必ず人間関係は良好になります「ああ、今日も同じチームにいてくれて、一緒に仕事をしてくれてありがとう。陰日向に関係なくリーダーとしての自分を支えてくれて感謝します」と毎日唱えてみてください

多くのリーダーがメンバーの話を途中で遮り、すぐに否定し始めます。忙しくて余裕がないこともあるでしょう。
しかし、それはまさしくリーダーである自分がメンバーよりも正しいのだという思い込みがあるからです。
あなたがしなければならないのは、リーダーである、あなただけが正しいという気持ちを捨てることです。
なぜなら、メンバーの言っていることは正しいからです。言い方を変えると、メンバーの立場から言えば正しいということです。

メンバーの言葉を否定する前に、「宮本君がそう考えた理由を教えてくれないかい」とそう考えた理由をじっくり聴くようにしてください
業務上やプライベートにおいても心配事があれば仕事に没頭できません。私はその感覚を、靴の中に入り込んだ小さな石にたとえます。
本人にとっては四六時中気になるから、すぐにでも取り除きたい。しかし、他人にとっては見えないほどの小さな石。
その石の生み出す苦しみに共感することがリーダーには大事なのです

夢なき者に理想なし。理想なき者に計画なし。計画なき者に実行なし。実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功はない。
───吉田松陰(幕末の思想家、教育者)

アルコール、除菌、マスクの仲間の勉強塾より