砂糖依存症

糖代謝はとても大切だ。

細胞質内で解糖系が働き、TCAサイクル(クエン酸回路)、続く電子伝達系で全ての細胞のエネルギー源となるATP(アデノシン3リン酸)が作られる。その原料はブドウ糖という単糖類だからだ。
しかし、砂糖が大量にある想定は、現在の人間の体にはできていない。

コンビニ食や加工食品、ハムソーセージなどに多く含まれる硝酸塩や亜鉛硝酸性窒素などは、赤血球のヘモグロビンが酸素を運ぶ能力を低下させる。
解毒や体の原料を作る体の化学工場ともいわれる肝臓でも多くの酸素が使われる。食品添加物や糖分の多い加工食品、薬剤などを肝臓で分解するときに更に大量の酸素を使う。当然、ATP(アデノシン3リン酸)を作るための原料である酸素も不足する。
酸素不足が、癌のできる大きな原因だ。

そもそも、砂糖が大量に頻回に直接、小腸に入ってくるメカニズムは人間にはない。穀物などを咀嚼によってかみ砕き、唾液中のアミラーゼによってご飯などのでんぷんを麦芽糖などの二糖類にまで分解する。
アミラーゼは、酸性の胃の中では活性化しないので、十二指腸でアルカリ性になり、さらに膵臓からアミラーゼが追加で分泌されることで、二糖類は単糖類のブドウ糖になってこれが解糖系でATP(アデノシン3リン酸)を作る原料になっていく。
この様にして、ゆっくり血糖値は本来上がるのだが、水溶性の砂糖は、口腔粘膜からも吸収されていきなり高血糖になる。この血糖値スパイクが様々な疾患を起こす原因だ。

これほど、癌などの病気を起こすのにもかかわらず、砂糖は報酬系を刺激して、より砂糖をたくさん食べたいをいう衝動を起こす。
砂糖依存症は、従って体に悪い。

アルコール、除菌、マスクの仲間の勉強塾より