『斎藤一人 カンタン成功法則』

斎藤一人

一人さんは常々、こう思ってきました。「人間関係を征するものが、すべてを征する」と…。
例えば、実力や経験があって、優秀だけど、人に傷つくことを言ったり、いばったりする「イヤな人」がいるとします。
その一方で、実力や経験はあんまりないけれど、誰にでも親切で、明るくユーモアのある言葉をかける「いい人」がいた場合、
成功が持続するのは、どちらでしょうか?

まさかと思うでしょうが…、圧倒的に「いい人」の方です。成功というのは、「当て続けた人」の勝ちです。
一時的に成功しても、それがすぐになくなってしまうのは、「成功」とは呼びません。「まぐれ当たり」というのです。
成功し続けるには、どうしても、その人の「人柄」が問われます。
「この人を応援したい!」「この人のためなら、どんなことでもしてあげたい!」。
そう思われる人が、人に押し上げられ、成功し続けることができるのです。

ですから「人間関係」を学ぶことはとっても大事です。人に好かれることを学ぶことも大事ですが、
「人から嫌われないこと」「人から恨まれないこと」を学ぶことも非常に大事です。

なぜなら、人は99%「いい人」であっても、1%だけ「毒」があると、その「毒」が人生を100%ダメにする。そういうものなのです。
「毒」というのは、どんな時に出るのでしょうか?

それは人に指摘したり、注意するときに、出やすいものです。例えば、あなたが会社の上司であり、部下の仕事のやり方について、注意しなければならないとします。そのときに、みんながいる前で、ズバッと言うことも、「ちょっと話があるんだよ…」と呼び出して言うこともできます。
人は、どんな人でも、怒られたくないものです。ましてや、怒られているところを多くの人の前で見せしめにされたり、屈辱的な叱られ方をされたら、
怒った人をうらみたくなります。

人に注意するときって、難しいものですよね。多くの人の前で、ズケズケ言われてしまうと、傷ついて、カラにこもってしまう人もいるでしょう。
素直になれなくて、「だって、〇〇だったんです」と言い訳したくなる人もいるでしょう。

やはり人って、「プライド」というものがあります。どんなに悪いと思っていることでも、
多くの人の前で、プライドを傷つけられるような言い方はされたくない。それが人の「心理」というものなのです。
あなたが「注意の仕方」を工夫したとき、あなたはますます多くの人から支持されるようになるのです。

アルコール、除菌、マスクの仲間の勉強塾より