『のんびり生きて気楽に死のう』

ひろさちや

われわれはどんな状態であっても、そのままで幸福になれる。わたしはそう思っている。わたしたちは、金持ちイコール幸福、貧乏イコール不幸と、短絡的に考えている。
でも、それはおかしい。ちょっと考えれば分かるように、この世には幸福な金持ちもいれば、不幸な金持ちもいる。不幸な貧乏人もいれば、幸福な貧乏人もいる。

あなたがもし貧しければ、幸福な貧乏人になるようにすればいい。貧乏を嫌って金持ちになろうとして、不幸な金持ちになるのは馬鹿げている。
わたしたちの思い込みでは、たとえば、失恋は不幸である。失恋すると、たいていの人は嘆き悲しむ。けれども、失恋の反対の得恋(とくれん)が幸福かといえば、
必ずしもそうではない。

わたしたちは失恋したのであれば、幸福な失恋者になろうとすればよい。幸福な失恋者とは、相手の幸福を祈ってあげられる人間であろう。
自分がいまある状態において、しっかりと幸福になろうとすること。それがいちばんすばらしい生き方だと思うのだが…。

アルコール、除菌、マスクの仲間の経営塾より