「癌で余命ゼロと言われた私の死なない食事」2

医師からの反論
〇たまたま生存した人のバイアスが掛っている多くの健康本ある人がある方法でお金儲けをしたとします。
自分も同じことをしたとしても、同じようにお金が儲かることは少ない。でも、どうしてもお金儲けに成功した人はそのノウハウを人に教えて儲けたくなっちゃうようで、
お金儲けセミナーは常に活況のようです。

〇生存バイアスという考え方があります
となりのオバアチャンが毎日トマトを食べていたら、90歳でもピンピンして元気にしている。そのオバアチャンはトマトが長寿の秘訣を思って、
あなたに毎日トマトを食べなさいよ、とアドバイスされあなたがトマトを食べまくっても90歳までピンピンだとは限らない。
しかし、なぜか自分の闘病生活を「こんな食事をしたから今は元気です」的な書籍ってなんでこんなに売れるんでしょうか?
少なくともがんの場合は、ある特定の食材や食事法が治療につながるとの科学的なエビデンスはありません。
奇跡のシェフはもともと自分の知識と技術でがん治療の手助けになるのではないかと、ご自分で工夫して、覚悟を決めて臨んだこと。
偏った食材であっても、それなりの美味しい多種多様の食事を作ることが可能だったと思います。
プロのシェフの料理を真似ようたってそうそう簡単に真似られるはずがありません。

〇科学的医学的にはがんを予防する食事はあっても、がんを治療する食事は現時点ではありません
がんだと診断されたら標準医療を受けることががんを治す王道であり、周囲の「あの人はこんな食事でがんを治した」という話に惑わされないでください。
書店に行くといかにも食事でがんが治ったかのように思わせるタイトルの書籍が並んでいますが、ほとんどが科学的根拠がないものであり、
お客様の感想レベルを上回ることは無いです。

2003年に前立腺がんと診断され、放射線治療をホルモン治療を行った人の10年生存率を見ると約30パーセントの前立腺がん病期4の方が10年生存していることがわかります
前立腺がんの4期と診断されても10年後に生存している確率は一般の方が思っているより高い
さらに見つかってから神尾哲男さんは放射線治療とホルモン治療を受けています。そのために前立腺がんと診断されてからも10年以上生存できていた可能性があります。
今更かもしれませんが、標準治療を受けていて、独自の食生活を実践していたら、なんてことも考えてしまいます。

アルコール、除菌、マスク仲間の経営塾より

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