「医療崩壊のすすめ」

夕張市立診療所で院長を勤めた森田洋之氏のTEDでの名スピーチ。

夕張市は財政破綻した市として有名だが、同時に医療も崩壊し、171床あった市立の総合病院もなくなり、19床の小さな診療所だけが残った。夕張市は高齢化率が45%と、日本の全国平均(25%)の倍という状態で、誰もが悲惨な結末になることを予想した。だが、予想に反して、死亡率、医療費、救急車の出動回数、全て下がったという。

高齢化率が高まれば高まるほど、救急車の出動回数はドンドン増える、というのが普通の考え方なのに…。つまり、夕張市の市民が(病院がないから)、「救急車を呼んでもすぐに来ない」、「入院できない」、「風邪くらいでは病院にかかれない」と、病院には頼れないと自覚し、覚醒したからだ。

そして、森田医師はこう語る。「市民が予防のほうに意識を変える。病院があるから安心、ではなくて、しっかり自分で出来る事はやるんだぞ、と」病院が治してくれるのではない。
どんな病気であろうと、治すのはあくまで自分。また、「腹八分に病なし、腹十二分に医者足らず」ということわざがあるが、あの体操の金メダリスト、内村航平選手も、基本夜だけの1日1食主義だという。「腹8分で医者いらず。腹6分で老いを忘れる。腹4分で仏に近づく」。小食に徹し、自らの自己治癒力を高めたい。

アルコール、除菌、マスクの仲間の勉強塾より