「下水道」

松木晴雄、メタウォーター会長

日本の下水道は普及率が8割。社会資本ストックは80兆円。しかし、その存続は難しい。
下水道は、管は50年、処理施設は15年で更新する。高度成長期に整備した、これらのインフラの更新時期は、これからだ。

2020年代に下水道の維持管理や更新費用は年1兆円を超える。地方自治体の財源は厳しく、財源は無い。
下水道事業の従事者は減少、高齢化して人材の確保もできていない。このままでは、インフラの更新は不可能である。

飲み水を送る上水道は、災害で寸断されても、給水車などの代替手段がある。しかし、下水道は代替が全くきかない。
トイレの汚水や排水を流せなくなったら、日常生活、経済活動が成り立たなくなる。
費用負担の問題、民間に委託するなどの議論が必要だ。

アルコール、除菌、マスクの仲間の勉強塾より