クアトロ・ラガッツイ」
「若桑みどり
ヴァリニャーノという類まれなグローバル経営者がいた。グローバル化へと舵を切る戦略的な意思決定をしたのは、バチカンの教皇庁であったにせよ。グローバル化が成功するかどうかは、ヴァリニャーノのような非連続を乗り越える事が出来る経営人材がいるかどうかにかかっている。
単純にこちらのやり方を押し付けるか、あるいは、単純に向こうにぜんぶ合わせるかの二者択一なら話は簡単だ。布教にしても経営にしても、グローバル化は二者択一ではない。二者の融合の問題である。融合のインターフェースをどうとるか。そこにセンスが求められる。
ヴァリニャーノのような本質を見抜く洞察力と、相手を理解しようとする謙虚さを備えている。
しかも、自分勝手に物事を解釈しないリアリズムでモノを考えるリーダーが必要だ。
全員がヴァリニャーノである必要は無い。自分の会社のヴァリニャーノを見極めるのがグローバル経営の第1歩だ。
アルコール、除菌、マスクの仲間の勉強塾より