「偽ニュースの蔓延」

 池上彰

米大統領選挙中は、偽ニュースが溢れました。まともな国際感覚を持っていれば、すぐ偽と分かるレベルでした。しかし、これを信じてネットで拡散した人が大勢いたのです。

偽ニュースには、巧妙な工夫が凝らされていたからです。偽ニュースを量産するニュースサイトが次々に造られました。彼らは、本当のニュースを多く掲載しながら、偽ニュースを紛れ込ませていたのです。

ウェブサイトは、閲覧件数に比例して広告収入が増えるビジネスモデルです。衝撃的なニュースを掲載すれば、読者が増え、広告収入が増えます。これを悪用して、大金を稼いでいたのです。

偽ニュースを量産する事で、金儲けもできる。ネットの世界で情報操作をする事で、他国の選挙に影響力を持つ事も可能になります。偽ニュースのウェブサイトや、偽情報を流すツィッターの中には、ロシアの情報機関のダミーと考えられるものもあったそうです。

アルコール、除菌、マスクの仲間の勉強塾より

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