『今日が人生最後の日だと思って生きなさい』
小澤竹俊
2800人を看取ったホスピス医 小澤竹俊
本を読む時は、初めから終わりへと読む。ビジネスの経営はそれとは逆だ。終わりから始めて、そこへ到達するためにできる限りのことをするのだ。これは、人生も同じではないでしょうか。終わりから始めて、そこへ到達するためにできる限りのことをする。そのためには、終わり(=死)を知らなければいけません。
人生に満足するために、何をすればいいか、どんな生き方をすればいいか、今からしっかり学んでおこうではないですか。人生から苦しみをなくすことはできませんが、「自分にとっての支えは何か」がわかれば、きっと少しだけ穏やかに、幸せに、日々をすごせるようになるのではないか
もし今日が人生最後の日だとしたら、あなたはどう生きたいですか?最後の瞬間まで、仕事に全力を注ぎますか? それとも、愛する家族とともに過ごしますか?どのような答えであろうと、あなたが選んだものが、あなたにとっての正解であり、あなたにとって「本当に大切なこと」です「明日がない」というのは、究極の絶望なのです。しかし、そのような中で、人はただ苦しむのではなく、大切なことを学びます。
日々の忙しさやさまざまなしがらみ、思い込みなどから解き放たれ、「人生の最後を穏やかな気持ちで過ごすには、何が必要か」を真剣に考えるようになり、自分にとって「本当に大切なこと」に気づくのです
「今日が人生最後の日だったら」と想像し、もし「やっておかなければ、絶対に後悔する」ということがあれば、健康なうちに手をつけておいてもよいかもしれません
死を目前にすると、比較の価値はまったく意味を持たなくなります自分にとって大切なもの、自分が果たしてきた役割に気づき、自分の人生を肯定できるようになると、人は必ず穏やかな表情になります
過去や未来としっかりつながっているかどうかが、その人の現在の生き方や自己肯定感を大きく左右します
老いて身体が動かなくなると、自由の意味がわかる。心が辛くても、身体が健康なうちは、挑戦した方がいい
あなたは一番大切なものを人にゆだねられるか「大切だからこそ、手放し、大事な人たちに任せよう」と覚悟を決めるのです。そして、ゆだねることを決めた人は、必ず穏やかな表情に変わります
苦しみをいかに解決するか、乗り越えるか、ではなく、苦しみから何を学ぶか。それこそが人生において、もっとも重要なこと人のために灯をともせば、自分の前も明るくなる夢を持つことは人間に許された「最高の尊厳」
あなたは一番大切なものを人にゆだねられるか
日本全国で事業承継の問題が持ち上がっていますが、本当に問題なのは、後継者の力量不足ではなく、経営者の「ゆだねる勇気」なのかもしれません。
アルコール、除菌、マスクの仲間の勉強塾より