『一発OKが出る資料 簡単につくるコツ』

下地寛也

出版を含め、ビジネスの世界でモノを言うのは、企画を通し、資金を集め、人を巻き込む力。
そのためには、「一発OKが出る」ための企画力を身に付けておく必要がある。
一発OKが出る・出ないは「伝える順番」が9割
伝えたいことだけが資料の中で目立っているか
上司の「よくわからない」という言葉は、ほとんどの場合、「話の詳細がわからない」ではなく「話の全体像がわからない」という意味

プレゼン資料では「解決策」、報告資料では「結果」が大事
「報告資料」の構成は「計画」→「結果」の順番になる。
たとえば、「販売実績の報告書」であれば「販売目標(計画)は月間1500個」→「販売実績(結果)は月間1683個で目標達成」という順番

「相手」「自分」「数字」ーいい資料には「3つの視点」がある
「数字の視点」とは、「具体的な提案をする意識を持つ」という視点数字の試算をする方法は2つあります。
全体の大きい数字から考える方法(マクロ)と、個別の小さい数字から考える方法(ミクロ)です
(1)マクロから考える場合「母数の数量×獲得できる数」で試算する
(2)ミクロから考える場合「1回の数量×回数」で試算する

〇「問題点の特定」に必要な3要素
(1)目的 そもそも何のために提案しているのか
(2)問題点 どの問題点に焦点を当てるべきか
(3)原因 その問題点の根本的な原因は何か

〇「解決策の提案」に必要な3要素
(1)解決策 なぜ、この解決策が最適なのか
(2)目標 解決策の効果がいつまでに、どの程度出るのか
(3)計画 スケジュール、体制、予算を提示し 実現できることを示す
「一発OKが出ると、達成できること」を資料冒頭に書く資料の冒頭の「ツカミを書くコツ」がある。
そのコツとは、「悪化しつつある現状」+「放置すると今後どうなるかというホラーストーリー」を盛り込むこと

〇社内の改善提案において主な原因となりえるのは、次の8パターン
(1)ルール、基準が曖昧
(2)非効率な業務が多い
(3)技術、スキルが足りない
(4)人、時間が足りない
(5)予算が足りない
(6)業務のチェック、確認が足りない
(7)コミュニケーションが足りない
(8)責任の所在が不明確
提案する内容が社内ではじめての取り組みであるならば、必ず他社の成功事例を探すべき
「一発OK」を出せる能力は、お金も実績も引き寄せるのですね。
スティーブ・ジョブズばりの派手なプレゼンもいいですが、
やはり大切なのは、BtoB、対法人向け、対大企業向けの「通る」プレゼンです。

アルコール、除菌、マスク仲間の経営塾より