『ビジネスの世界で戦うのならファイナンスから始めなさい。』

正田圭

今、日本で最も高給取りの企業は、M&A系の会社です。(日本M&Aセンター、GCAサヴィアンなど)
とはいえ、ファイナンスを学ぶには難しい数式を理解しないといけない…。いま、企業には、ファイナンスをビジネスで使いこなせる人材が圧倒的に不足しています。

これから企業が勝ち続けるためにはM&Aを必ず経営戦略に取り入れなければならない。「ファイナンス」を熟知し、その知識を駆使して事業を成長させていける力量が事業家としての力ファイナンスとは「物の値段」を考えること
意思決定をするにあたって、GoなのかNot Goなのかは誰もアドバイスしてくれない

M&Aのメリットを一言で表せば、それは「ポジショニング」に尽きます

〇有価証券報告書を印刷する宝印刷
その参入障壁は、中小企業の印刷会社が参入するにはコストが大き過ぎ、大手印刷会社からすると参入しても市場規模が小さすぎるという、「絶妙なポジション」をとっている
企業は優位なポジションを手にするために、新規分野への進出や新業態の開発をすごいスピードで考えていかなければならなくなってきた。しかし、それには新たなコストやリスクが伴います。そのため、企業はM&Aを考えるようになっていくのです

例えば、ケーキを買うことを想定してみましょう。私だったら、一緒にお店に来た友人にお金を借りて買うかもしれません。これをファイナンス用語だと「デットで調達する」と言います
少し機転の利く方なら、友人にこんな提案をするかもしれません。「500円のケーキを買いたいのだが、自分は300円しかないから残りの200円出してくれ。買ったケーキは3対2で分けよう」これは、ファイナンス用語では「エクイティで調達する」と言います

デットで調達して利息を払う場合と、エクイティで調達してリターン(この場合ですとケーキ)を差し出す場合だと、エクイティで調達する方が高くつくし、手元に残るケーキもエクイティで調達した方が少なくなります

LBOによるM&Aが頻繁に行われる理由は、ノンリコースローンを利用することができるから

事業会社にとって、ファンドや商社はM&Aや資金調達を行う上でのパートナーとして無視できない
IRとは、投資家との対話を通して資本コストを下げるために行うもの

リアルオプションがなぜファイナンスの最先端なのかというと、不確実性が高いことをむしろチャンスととらえ、サイドのリスクをとりに行くことができるから

アルコール、除菌、マスクの仲間の経営塾より