『セス・ゴーディンの出し抜く力』

セス・ゴーディン

自分の利便だけをとって店のすぐまえに駐車しない、自分の仕事や一緒に働く仲間を大切にする、世界をよりよい場所にしようとがんばっている、自分が部屋に入ると、その場がパッと明るくなる…。このようなことをしている人間を、他人が放っておくわけがないのです。

真の成長とは、決まった価格帯から飛び出し、ほかの価格帯にも挑戦することから生まれる
「シャネル」は希望を売るビジネスだ。だから多くの人びとは、香水一本にあれほどの大金を支払う。希望はちょっとしたことからでも生まれる。たとえば、もっと小さいサイズのヨーグルトがあれば便利なのにと思っていたところに、そうした商品が発売されれば、そこに希望が生まれる

宣伝がうまくいかない、ビジネスが伸びないといった問題の一番の原因は、そのアイデアを広めてくれる特定の集団をもたないこと
優れたマーケット戦略家はジャンルの違いを巧みに利用する。本であれ、サービスであれ、製品であれ、技術であれ、「ほかのジャンルの何かに似ているけれども、それよりずっといい商品」という売り方をするわけだ

パッケージには次の二つの要素が必要だ。◎自信をもって語れるストーリー◎買い手が自分自身に語る世界観
「スターバックス」は、あるアイスクリーム・メーカーに商標使用のライセンスを与え、何百万ドルものライセンス料を得ている
「ハーレーダビッドソン」は、オートバイの製造販売で得るよりも多くの利益を、ほかの事業開発から得ている

会社の受付係の役目は重要である。電話があなたの机に転送されなければ、ダメだということだ。自分が担当者であることを受付係にきちんと説明しておこう
あるレストランが香辛料の利いた食べ物しか出さないとしたら、たとえその種類が豊富でも、香辛料じたいが苦手な客がいた場合、その人にはけっして満足してもらえない

みんなを退屈させないためには努力が必要だ。何か注目に値するものを提供するには時間とお金が必要だ。
しかし、何よりも重要なのは、あえて間違ったことをやってみるというチャレンジ精神である
ミートボール・パフェとは、端的にいうと、ミスマッチのことだ。ミートボールもパフェも、それぞれ単体ではおいしいのに、組み合わせると不愉快な食べ物になる

発展途上国の人びとはマーケット戦略家が売り込もうとする商品を反射的に無視するようになっている。
彼らの世界観には、買い物をするという感覚はなく、ただ消費財を補充するという感覚しかない

アルコール、除菌、マスクの仲間の勉強塾より