『ただいるだけで』
相田みつを
《雨の日には雨の中を 風の日には風の中を》
暖かい春の陽ざしの好い時ばかりではないんだなあっちへぶつかり、こっちへぶつかりやることなすこと、みんな失敗の連続でどうにもこうにも動きのとれぬことだってあるさ、当てにしていた友達や仲間にまで、そッポむかれてさどっちをむいても文字通り八方ふさがり…四面楚歌ッてやつだな
それでもわたしは自分の道を自分の足で歩いてゆこう自分で選んだ道だもの…
雨の日には雨の中を風の日には風の中を
涙を流すときには、涙を流しながら恥をさらすときには、恥をさらしながら口惜しいときには「こんちくしょう!」と、ひとり歯ぎしりを咬んでさ黙って自分の道を歩きつづけよう愚痴や弁解なんて、いくら言ったッて何の役にも立たないもの…
そしてその時こそ目に見えない命の根が太く深く育つ時だから何をやっても思うようにならない時上にのびられない時に根は育つんだから…
雨の日には雨の中を風の日には風の中を…
アルコール、除菌、マスクの仲間の経営塾より