「ベンチャーを支えるエンジェル」
平強 関西経済同友会での講演より
シリコンバレーでは、「失敗してもいいから、やってみろ」という雰囲気がある。失敗しても、それが勲章になると考えているからだ。
また、ベンチャーキャピタル(VC)からの出資金を全部使っても、自身の全生活を事業に投入することはない。
だから失敗しても、またやり直せる。これが、ベンチャーが多く生まれる原因だ。
もっとも違うのが、エンジェル投資家だ。VCはビジネスである。必ず儲かるように動く。
エンジェルは、粋に燃えて投資する。投資するだけでなく、ベンチャーのメンターにもなる。
メンターは、特定分野の知見があるからなる、なれるという性質のモノではない。
傍に居て悩みを聞き、相談に乗るお坊さんの様なモノ。
メンターが「駄目だったら、一緒に失敗しよう。」と伝えるだけでも、経験の浅い彼らは心強く感じる。
常に、近くで、メンティーであるベンチャーたちを考えてあげる事が重要だ。
アメリカでは、成功者がエンジェルとなり、若手への尽力を惜しまない雰囲気がある。
日本のベンチャーたちに望む。ただ夢を見るだけではなく、夢を具体的に書き出して欲しい。
夢は書くから実現する。夢を何も書けないというのは、目的が無いという事だ。
目的が無ければ、シリコンバレーに来ても何もできないし、何も成し遂げることはできない。
アルコール、除菌、マスクの仲間の勉強塾より