現実を直視しない日本人政治家

日本人が冷静で現実的な判断ができないのは、和の精神にある。現実を直視して行動することよりも和を優先する。リアリズムと和の戦いが常にある。大きな改革ができたのは、明治維新と戦後だけ。大混乱で和が関係なくなった時だ。

明治初期、ドイツ軍人のメッケル「日本の参謀の欠点は、物事を容易にできると妄想する事。現実に立脚しない希望的判断をする事。」

猪瀬直樹「昭和16年の敗戦」

日米開戦の前年の15年、政府は総力戦研究所を作り、各省や軍部から優秀な人材を集めた。彼らはもし日米が戦ったらどうなるかのシュミレーションを重ねた。16年の夏に出た結論は、緒戦は勝つが、国力の差から劣勢になり、必ず負けるという事だった。
報告を聞いた東条英機「これはあくまでも机上の演習であって、実際の戦争は君たちの考えているようなものではない。日露戦争で我が大日本帝国は勝てるとは思わなかった。しかし、勝った。諸君は、軽はずみに口外してはならぬ。」

結論は外れてはいなかった。不都合な予測を見たくない現実があった。

スカタン総理も同じである。和=利権を優先して、都合の良い学説しか採用しない。

アルコール、除菌、マスクの仲間の勉強塾より