感情を毒にしないコツ 

太平哲也

感情は病気に密接に関わっている。生活習慣は感情に左右されているので感情のコントロールは体に大きく影響する。
ストレスが高じると身体に様々な影響を及ぼす。日常の小さなイライラの積み重ねが、心と体に影響を与えることは、多くの人が意識している。

感情と関係する病気を大別すると、感情そのものと直接つながっている病気と、
感情をきっかけにして行動が変化していることで起こる病気の2つがある。さらにストレスの影響は、心に出る人と身体に出る人に分けられる。

怒りを覚えると高血圧になりやすいので、ガス抜きは必要だ。趣味や怒り以外の方法で感情を発散するのが重要だ。
誰かに愚痴を聞いてもらうこともストレス解消には有効だ。
怒りや不安が鬱の前段階になる。怒りや不安はエネルギーを使うので、心の問題だけでなく体の問題につながってくる。
そうした状態が続くと体や脳が疲労し、その結果エネルギーが無くなって鬱になるという悪循環になる。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で仕事や生活に変化が生じることも鬱につながる。
環境の大きな変化でストレスがかかり、エネルギーが奪われてしまうからだ。
ストレス社会の中で、感情が引き起こす病気を防ぐには、日々の生活を楽しむことが重要だ。

笑いは病気を防ぐのに有効である。笑う人が長生きするという研究結果もある。
笑いは有酸素運動であり、脳をリセットする効果もある。
笑いながら体を動かす「笑いヨガ」は体操と呼吸法を組み合わせることで有酸素運動とリラクゼーションの効果が期待でき、健康法としてお勧めできる。

感情をコントロールするのは難しい。しかし、行動を変えることで反対に感情に変化をもたらすことができる。

アルコール、除菌、マスク仲間の勉強塾