フェイクニュースの氾濫

 田中宇

マスコミまでもがニセ現実を発信し、世界がニセ現実だらけになっている。
ニセ現実が流布・定着・長期化するのは偶然ではなく、意図的に起こされている。

〇コロナ都市封鎖は非効率な愚策と分かっているのに延々と続けられている。
PCR検査は陽性と判定された人の90%が擬陽性である。コロナ危機を針小棒大に誇張している。この2つは巨大なニセ現実である。

〇地球温暖化米英の権威ある専門家の仕業である。
彼らは気候変動予測のコンピューターシュミレーションを不正に書き換えて、非現実的な予測・分析を不正に出してきた。
このことは、随分前に発覚しているが、報じられた後も放置されたままである。
世界各国に温暖化対策をとれという強い圧力に繋がっている。意図的に、温暖化のニセ現実がゴリ押しされている。
二酸化炭素などの排出削減が予定通りに進むと世界経済とくに先進諸国の経済が自滅する。
コロナも地球温暖化もリベラル資本主義の世界を壊すために発信されたフェイクニュースであり、
ダボス会議の提案する大リセットを実現するためである。
大リセットは欧米人を怒らせて、ポピュリズムを勃興させ先進国を混乱・自滅させていくことになる。

〇量的緩和バブルの金融システム
これは2008年のリーマンショックによって崩壊した米国中心の世界的な債券金融システムを、
日米欧の中銀群が量的緩和の資金を注入して延命したことから始まった。
自然に蘇生したことになっているが、ニセ現実である。量的緩和の資金注入で延命しているだけである。
金融システムは、不健全な量的緩和依存になったが、当局はそれを隠すため、
雇用など政府の経済統計を歪曲したり、マスコミにインチキな解説記事を書かせたりしている。
量的緩和依存でなく経済状態の好転で金融が蘇生しているかのようなニセ現実を描き、人々に信じこませてきた。
コロナの影響で金融相場が一時暴落したが日米欧の金融当局は量的緩和の資金で株や債券を買い支えて暴落を穴埋めした。
コロナの恐慌が続いているのに、相場は史上最高を更新し続けるという頓珍漢な事態を生み出している。
今後は世界的に超インフレになっていきそうだがインフレ関連の経済指標は歪曲されており、
超インフレが顕在化する土壇場までデフレ懸念が語られ続ける。
いかにもニセ現実的らしいバカげた展開になりそうだ。

アルコール、除菌、マスクの仲間の勉強塾より