「家族にとって、家庭は巣」

 川村優理

家族は、自分の最も大切なものです。大切なだけに、煩わしいことも沢山あります。介護をしたり、面倒をみたり、我儘を聞いたり、不満を抱きあったり・・・家族それぞれの本音が吐かれる場所が家庭なのでいつもゴチャゴチャとしています。

私は、家庭は家族にとっての巣だと思っています。鳥の巣立ちのように、我が家の巣からも、子供たちは、いつか飛び立っていくでしょう。外へ出て、ちゃんとやっていけるのかしらと心配ではあります。しかし、私の作った巣は、それほど立派でもない。子供たちが窮屈と感じて、飛び立つ瞬間が、ふいに訪れるような気がします。

母親である私にできることは、誇らしく、その後ろ姿を見送るだけです。

アルコール、除菌、マスクの仲間の勉強塾より