デジタル時代のメディア戦略

ウィリアム・ルイス(ウォール・ストリート・ジャーナルCEO)

アメリカでは新聞社が淘汰され、オンラインメディアが台頭している。変化を拒むより、新聞など既存メディア自身が変わる事が重要だ。

我々も、携帯端末に力を入れている。新聞は、1日1回しか読まないが、スマートフォンは何度も見る。若者に人気の交流サイトに記事を配信したところ、マイナス金利について子供と食卓で議論できたと感謝された。

デジタル化や収益基盤の強化という点で、ニューズコーポレーションの傘下に入った事は、大きな前進になった。WSJの購読者は140万、デジタル版の有料読者は90万になっている。投資情報誌バロンズなども入れると250万読者がいる。

デジタル関連収入は、既に売上高の半分を超えた。日本版WSJのオンライン購読が増え、新聞の現地印刷も始めている。日本やアジアなどで新たな読者を求め、300万にするのが私の目標だ。オンラインメディアは、簡単に連携できる。読者を獲得する上で相乗効果が得られるところとは積極的に提携している。

アルコール、除菌、マスクの仲間の勉強塾より