『運命が変わる 未来を変える』
(五日市剛&矢山利彦)
「同じ波動は引き合う」とか「類は友を呼ぶ」という言葉があります。これは自然界の法則と言ってもいいかもしれません。ツイてない人はツイてない人と引き合い、ツイてる人はツイてる人同士で引き合いやすい。
これをビルのフロアにたとえると、わかりやすいです。
上の階に住む住人ほどツイてるとすると、たとえば10階の人は10階のフロアの人にしか会えませんし、頑張って100階に行くと100階のレベルの人たちに出会え、交流できます。
逆に低いフロアの人たちは大変です。地下100階の住人はどこに逃げ回ってもその階から逃れることはできませんので、常にその階に住んでいる人や出来事に関わることになります。なんだか気の毒ですね。
「再婚」や「転職」をした人も、その後も同じ低いフロアにいれば、結局うまくいかないか、「離婚」「転職」を何度も繰り返すことになります。
そのような方々は、なんらかのきっかけで住むフロアをグンと高めなければなりません。
まあ、この概念は決して万能ではなく、フロアの厳密な定義はできませんが、でも、「ツイてる人」「ツイてない人」をイメージするにはわかりやすい考え方だと思います。
高いフロアに住んでいる人にも、ツイてないこと、見かけ上悪いことはもちろん起こります。ピンチは訪れるんです。
でも、彼らに共通することは、「マイナス」と思われることを「プラス」に変えることがとてもうまい!しかも上のフロアの人ほどうまいようです。
「幸せは不幸の姿で現れることがある」、だから「ピンチは不幸じゃない」と知っている人がツイてる人であり、高いフロアに住む人の特長なんですね。
ですから、人生をもっと楽しくするためにも、より高いフロアへ行きたいものです。
それでは、より高いフロアへ一歩一歩確実に上がっていくには、どうしたらいいと思いますか?
私はこれには、二つの方法があると思います。
一つ目は、「自分を愛し、敵を愛する」。二つ目は、魔法の言葉「ありがとう」「感謝します」を習慣化する。
一つ目の「自分を愛する」というのはたとえば、自分自身に優しい言葉をかけてあげること。
医師の矢山利彦先生がおっしゃるように、腰や肩、ひざやひじが痛いということは、それらが一生懸命働いてくれた証です。
そうした痛い部分に手を当て、「ありがとう」「いままで本当にご苦労さん」「無理しちゃってごめんね」と心をこめて声をかけます。すると、痛みが和らぎます。
「自分を愛する」とは、物質的にも意識的にも自分にもっと関心を持ち、いい言葉を使っていくことです。すると、自分のからだは間違いなくワーイワーイと喜ぶことになります。
「敵を愛する」と述べましたが、敵とは自分の嫌いな人、苦手な人のことを指します。大事なポイントは、なにがあっても絶対に「相手のせいにしない」ということです。
「成功はあなたのおかげ、失敗は自分のおかげ、どんなときもおかげさま」というユニークな言葉がありますが、失敗を人のせいにしないかぎり、必ず復活するチャンスがあります。
そして、やがて失敗や試練は実は自分自身を高いフロアへ導いてくれるためのガイドだったんだということがわかるようになります。
このことが腹の底にズドーンと落ちると、人は、どんなときも問題を人のせいにせず、やがて敵を愛することができるようになります。
次に、二つ目の魔法の言葉の習慣化についてです。
「人生を変えようと思ったら、大きな努力は必要ない。必要なのは、小さな習慣である」という言葉が好きです。
「ありがとう」「感謝します」を口ぐせのように言えて、小さな習慣にできる自分に早くなりたいですね。この習慣はもっとも強力です。
なかでも、特に大事なのが、「嫌なことがあったら、ありがとう」です。
失敗や試練に「ありがとう」とすぐに言えたら、言葉に見あった具体的なアクションを起こしていきましょう。
必ず、ピンチがチャンスとなります。
アルコール、除菌、マスクの仲間の勉強塾より