『家事の手間を9割減らせる部屋づくり』

本間朝子

いやぁ、ホワイトカラーは無駄が多いんすよ…マジで…。動線とか意識しましょうよ…。「動線」動線(どうせん)とは、建物の中を人が自然に動く時に通ると思われる経路を線であらわしたもの。建物の間取りを設計する際に気をつけなければならない。設計の際に利用者の行動パターンを予測し、より明快に、また移動距離が長くなりすぎないように平面計画を練る。設計において動線を特に考慮することを動線計画という
そう、仕事は動線を意識するだけで、一気に効率が上がるのですが、それに取り組んでいるホワイトワーカーはまだまだ少ないのです。

モノは作業を行う「経路」上に配置しましょう。同じ調理器具でも「火を使うフライパンはコンロ下、鍋は最初に水を入れるのでシンク下」と分けて置いたり、ハサミは形式的に文房具ゾーンに置くのではなく、「キッチンやサニタリールームなど、実際に使う場所に置く」…といったように、使うシーンや目的を意識することが大切です。

流れよくモノを配置できれば、「わざわざ用意する」「あちこち探す」といった必要以上のエネルギーをかけなくても家事ができる最も効率よく、かつ“ちゃんと”家事をこなせる「手順」を、その家事を行う度に再現できるようなルールをつくりましょう

そもそも家事が生まれにくい部屋にする片づけが面倒くさいのは、“わざわざ戻す”必要があるから。通り道に収納ポイントを組み込んでしまえば、自然と散らかさない習慣が身につきます

買い物袋は一旦キッチンに置いて、床置き防止!→そのままだとキッチンが使えない状態にあえてすることで、「片づけざるをえない」ようにします。強制力を上手に使いましょう予防片づけで大事なのは、片づけ場所を“散らばらせない”こと

本・雑誌→読む場所の近くに「薄めのトレイ」「ただいまコーナー」があると、帰宅後散らからないもらい物に「出口」を用意すると、溜まらない家になる
レシピは「吊るす」と、調理の手が止まらない
次回の料理で使う食材は「準備トレイ」にひとまとめ「野菜室」はどこに何があるかがひと目でわかるように
「ゴールデンゾーン」には使用頻度の高い食器を

人別でも種類別でもなく「シーン別」でセットをつくる例)朝食食器セット、カトラリーセット、お茶セット洗濯は、「洗う」「干す」「しまう」の3点を近づけるとムダが省ける
洗剤類は使う順に利き手側から並べて、奥には替えを「どうすればいいか」がひと目でわかる部屋にする

家庭の知恵はビジネスで使える、ビジネスの知恵は家庭に使える、日本企業の生産現場は、驚くほどムダがないのに、それを管理する本社のオフィスは、ムダだらけなのが普通です

アルコール、除菌、マスクの仲間の勉強塾より