「進化するアメーバ経営」
稲盛和夫
「利他の心」などの経営哲学が欠かせない。アメーバ経営は、競争を煽り易い面がある。心で結ばれた一体感が無いと、会社がギクシャクする。
経営成績がガラス張りになっているので、アメーバ間で数値を巡る競争が起きやすい。社内売買制度も、アメーバ間で利益相反が生じる恐れがある。競争は、もたれ合いを防ぐのに有効だが、社員が会社よりも、自分のアメーバを優先すれば、足の引っ張り合いが起こる。
人間として何が正しいのかという哲学を、全社で共有することが、アメーバ経営の絶対条件だ。欲張るな、正直であれといったプリミティブな倫理観が基本だ。
アルコール、除菌、マスクの仲間の勉強塾より